Three Worlds プロローグ
かつて、この地上は神々と人間が同居する楽園だった。
神々は人間に文明と慈愛の精神を教え、
人間たちもまた神々を敬い、教えに忠実に従った。
だが、当り前のように平和を享受していた人間たちは
次第に富と名誉を求め、それにより、ねたみ、憎しみ、恨みの心を持ち、
互いに争うようになっていった。
そういった人間たちの心の闇の部分が実体化し、自我を持った。

暗黒神ロキの誕生である。

暗黒神ロキは眷属である従魔三神とともに殺戮を繰り返した。
怒った神々はロキに応戦したが決着がつかず、大地の破壊が進むだけだった。
神々はやむなく異次元空間にロキとそれに従う魔族たちを封じこめた。
また、心に闇を持った人間たちを見放した彼ら自身も
別の次元へと移り住むようになった。
こうして、この世に神の住む神界、魔族の住む魔界、
そして現界の3つの世界が誕生した。
だが、神々の方針に唯一反対した女神ラートリーだけが現界に残った。
神々の血をひく半神半人のアスラ族も、彼女とともに現界に残り、大地の復興に尽力した。

・・・永い時が流れ、神々と魔族たちの戦いが神話になりつつある頃、
魔族の使い魔である魔物たちが再び現界に現れるようになっていた。
それからまもなく、人間たちを長きに渡り見守ってきた
女神ラートリーが突然現界から姿を消した。

時を同じくして、一人の老人が赤子を抱いて小さな島に漂着した。
老人はその島に1つだけある名もなき小さな村に強力な結界を張り、魔物たちを遠ざけた。
村人は老人を歓待し、老人をその村の長老になることを望み、
老人もまたその期待に応えた。
長老になった老人はその村に「ガド」と名づけ、その地で赤子を育てた。

そして15年の時が過ぎた・・・。


モドル