様々な出会い ![]() |
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ひなこを散歩させていると様々な出会いがある。普段歩いているときはただすれ違うだけの人でも、犬好きの方であれば、あちらから声をかけてくれる場合が多いからである。また、私自身もひなこと共にいるときは周りの人に挨拶をするように心がけているせいもあるだろう。そうして、犬を飼っている方とはしつけや健康管理など様々な情報交換ができるし、通りすがりの方にただ挨拶を交わすだけでも、なんとなく爽やかな気分になれるものである。だが、一番楽しいのはやはり子供たちとの出会いである。 子供たちのひなこに対する反応は実に多種多様である。思ったことを素直に口にするので、思わず笑ってしまうことも多い。「わー。くろいいぬ。おおき〜い!」これが一番よく言われる言葉である。次に多いのは「このいぬ、かみつく?」である。端から見ると、ひなこは今にも噛み付きそうな勢いで興奮しているので仕方のないことであろう。「なんて名前?」「何歳?」「オス?メス?」もよくきかれる。メスだと答えると、「いつ赤ちゃん産むの?」ときいてきた女の子がいた。その時は「そのうち産むかもねー。」などと答えておいたら、その後その女の子と会うたびに「もうすぐ生まれる?」「何匹生まれるの?」などときかれるようになってしまった。子供に対して適当なことを言うべきではないなと痛感したものである。 一番印象に残った一言は、散歩コースの公園で遊んでいた小学校低学年くらいの女の子の言葉である。それは真夏の暑い午後であった。暑さに弱いひなこはたびたび日陰の草むらで休みながらも、相変わらず口からアワを吹くほどに興奮しながら歩いていた。そのひなこの姿を見て、その女の子は「あっ!犬だー!!!」と叫び、一目散に駆け寄ってきた。しかし、すぐ近くで急に立ち止まったのである。近くで見たら怖くなっちゃったのかな、と思いつつ、女の子と向かい合っていると、その子の口から予想外の言葉が出たのである。 「よだれふいてください。」 私は一瞬固まった。だが、すぐに意味を理解し、ひなこの口元をティッシュで拭いてあげると、その子は満足げにひなこと遊び始めた。思い出すと今でも口元がゆるんでしまう、意外で楽しい一言であった。 |