しつけのコト ![]() |
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犬のしつけのよしあしは、飼い主の忍耐力で決まると言っても過言ではない。どんな犬でも根気良く教えつづければ、たいていのコトは覚えてくれるハズである。しかし、中途半端に教えたコトは見事に中途半端に覚えてくれるのだ。その中途半端なしつけの集大成がひなこなのである。 まず、ひなこは「持って来い」が半端だ。正確に言うならば、「持ってくる」コトはできるが、それを「渡す」コトができないのである。寝てるときであろうが、何かを食べているときであろうが、「○○持ってきて」と声をかけると、目を輝かせて一目散に私の目の前に持ってきてくれる。しかし、ただ持ってくるだけなのだ。決して私に渡そうとはしない。無理矢理もぎ取ろうとすると、頭を振って意地でも離そうとしないのである。そのため、結局は自分で持ってきたほうが早い、というコトになる。ちなみに、散歩中に雪玉を投げて、持って来いをさせるとおもしろい。口にくわえて運ぶうち、融けてなくなってしまうからである。あたりをキョロキョロしながら、なくなった雪玉を探す困惑した姿がほほえましい。 そして、ひなこは「つけ」も半端だ。「つけ」とは散歩のとき、飼い主の半歩後ろを歩くコトである。「あとへ」「ヒール」などとも言う。ひなこの場合、「つけ」と言うと私の左側少々後方にビシっとついてくれる。だが、ただつくだけ。歩き始めるとさっさと自分が先頭に立ってしまう。そして、思いっきり引っ張りまわしてくれるのだ。 極めつけは「ふせ」であろう。生後1年を過ぎたあたりに、急に思い立って教えるコトにしたため、「ふせっ!ひなこ、ふせっ!!!」と叫びながら、ひなこの巨体にまたがり、無理やり「ふせ」のポーズを覚えさせたのだ。そのせいか、ひなこの「ふせ」ポーズは奇妙なものになってしまった。ビヨーンと両手を前に投げ出し、猫背気味な体勢で頭を床にこすりつける。はっきり言えば土下座ポーズなのだ。お菓子を与えるとき、ハウス→おすわり→お手→ふせ→待てをさせるのだが、まるで「へへぇー」とでも言い出しそうな土下座風のふせを見る度、思わず笑ってしまう私である。 |