はじめてのおとまり ![]() |
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2000年4月、私とダンナさんは海外旅行に行くことになった。メキシコ&アメリカ8日間の旅である。うさぎのうーちゃんと2羽のインコたちはダンナさんの実家で預かってもらうようにしたが、手のかかるひなこまでお世話になるのはさすがに気がひけ、かかりつけの病院に預けることにした。 旅行出発前日、ダンナさんがひなこを連れて病院へと行った。ひなこは病院が大好きである。いろんな動物がいるし、獣医さんはひなこを恐れることなく接してくれるからだ。その病院では朝夕2回散歩にも連れていってくれるとのことだったので私は安心して送り出したが、ダンナさんはしばしの別れが少々つらいようであった。病院から一人戻ってきたダンナさんにひなこの様子をきくと、あまりの寂しさにちょっと涙ぐみながら獣医さんにひなこを手渡したダンナさんを尻目に、ひなこは相変わらずのはしゃぎっぷりで獣医さんに飛びついたらしい。そして、名残惜しげにその場にたたずむダンナさんの方を一度も振り返らなかったそうである。そう話してくれたダンナさんの背中はやたら寂しげであった。 10日後、思う存分旅行を楽しんだ私たちはひなこを迎えに病院へ行った。「ひなこちゃん、お帰りで〜す。」と受付のお姉さんがスタッフに声をかけると、何やらホッとした空気が流れている。獣医さんがひなこを連れてきたとき、何も問題はなかったかきいてみた。すると苦笑いとともに「問題なく元気でした」とのこと。いつも通りはしゃいでいるひなこを家に連れて帰ってきた。 あとから聞いた話によると、預けられた10日間、朝夕の散歩のとき、ひなこはいつもの調子で散歩に連れていってくれるスタッフをひきずり回し、何人もの人を転ばせたらしい。きっと散歩をさせたスタッフたちは、飼い主はどういうしつけをしてるんだろうといぶかしく思ったに違いない。こうして私たち飼い主に著しく恥をかかせ、ひなこの初めてのお泊り体験は幕を閉じた。ひなこ、生後半年の出来事であった。 |