ひなこがやってきた

ひなこを連れてペットショップから自宅に戻ってきたのは、すでに夜9時過ぎ。いきなしワケのわからんところに連れてこられたひなこはかなり不安だろうと思いつつ部屋に放してみると、興味津々にあちこち走りまわり始めた。まずは餌と水を与え、その間にダッシュでケージをセッティングし、ペットシーツを敷き詰めてみた。ものすごい勢いで食事を終えたひなこは、またあちこち詮索しようとしている。ちょこまか動き回るひなこをなんとか捕まえ、トイレの上に乗せてみた。「ほら、おしっこ!ここでおしっこするのッ!」 まるで輪唱でもしてるかのように口々に「おしっこ!」と連発している私とだんなさんを尻目に、一向にもよおさない様子のひなこ。格闘すること30分弱、ようやくトイレでおしっこを済ませた。だが肝心のウンチをしない。あまりにかまいすぎてひなこを興奮させるのもよくないと思い、ケージから離れ、遠巻きにひなこの様子をうかがっていた。ひなこは寝るわけでもなく、騒ぐわけでもなく、ひたすらケージ内をうろうろしている。時はすでに11時過ぎ。きっと朝までしないだろうと思い、私とだんなさんは寝室へ行った。

ひなこは夜鳴きはしなかった。がさごそと動き回ってる音だけがリビングから聞こえてくる程度だった。なんていい子なんだろう、私は満足げに爆睡モードに入った。そして次の朝。

私はだんなさんの叫び声で目が覚めた。だんなさんはどーやら私より早起きして一人でひなこと遊ぶつもりだったらしい。とにかく急いでリビングに行くとひどいありさまになっていた。ケージ内には大量のウンチ。しかも柔らかめ。何度も踏みつけられてせんべいのようになっている。だんなさんが起きてきたとき、ひなこは喜んでケージ内を駆け回り、飛びついたりもしたらしい。ケージはもちろん、周りの床や壁一面にウンチが飛び散っていた。

・・・そうして私達夫婦は「子犬飼い」の洗礼を受けたのである。ちなみにそれから2週間ほどは毎朝この状態が続いた・・・。ひなこ、生後2ヶ月の出来事だった。



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